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行ってもイイ精神科、ダメな精神科


「行ってもイイ精神科、ダメな精神科」ひろ新子 バジリコ出版
病歴30年。うつのプロが行って、見て、書きました。東京23区のおかしくて、かなしくて、するどい精神科ルポルタージュ。(表紙コピーより)

大好きな新子ママが本を出しました。アングラ女優、パンク、新宿ゴールデン街のママ、カウンセラーの資格を持ってて心の勉強をたくさんした人、ひろ新子さん。

東京23区それぞれ23件の精神科に患者として診察を受け、患者の目線で突撃潜入レポートです。新子さん自身うつであり、それぞれの精神科にそのまま同じ症状を訴えているのに診察の結果も処方される薬もバラバラ!しかも患者の話を聞けない、患者とコミュニュケーションをとれない医者が多すぎる!新子さんはこの分野は熟知した人です。医者のごまかしなど透けてみえます。無駄な薬は見抜きます。患者さん達は思い体と苦しい心をひきずって、やっとの事で病院を訪れたのだと思います。それなのにまともな診断ができない医者にあたってはあんまりです。医者の手の内を見抜いた新子さんと医者とのやりとりが痛快でもあります。

誰にでも精神科の世話になる可能性はあります。それは家族や友人かも知れません。薬や用語の解説などもありますから、ぜひ読んでおくといいと思います。精神面を語る上で自らの過去を振り返り現在と向き合う様が切れの良い語り口で綴られており、そのエネルギーに読むと元気がでる本にもなってます。なんか迷ってる人、前向きになれない人もぜひどうぞー。東京23区のちょっとした街ガイドにもなっていて、導入部からの引き込み方がさすが表現者です。


新子さんとの 出会いは4年前、ある劇団に出演されていて、私は音響として舞台の女優新子さんに音をあてさせてもらいました。当時の私は劣等感のかたまりで「どうせ私なんか」「しょせん私ごときが」と自分を卑下し、ストレスを抱え、口から出るのは愚痴ばかり。そんな私を「うんうん、そうかそうか」「それは辛かったね」と話を聞いて受け止めてくれたのが新子さんです。それがどんなに嬉しかったか!元気がでたか!

聞き上手であるということは技術がいることです。聞き手に徹するには相当なエネルギーがいります。その技術とエネルギーを私(ごとき)の為に使ってくれたのです。今の私があるのは新子さんのおかげ、本当にそうなんです。

新子さんの門はいつも広く開かれています。新子さんの表現は外に向かっています。本の中で自らの「うつ」にも語っています。門を開いて外と対峙するのに逃げもごまかしも無いから、それで心が直撃くらっちゃったのかな、と思います。

毛皮反対や動物の活動を支持して応援してくれる新子さん。
この本のおかげでまた元気をもらっちゃった。
ありがとうございました。





あっこちゃんの本を読んでくれた感想文です。


出来ることしかできないけど、出来ることは一所懸命やろうと思いました。

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